しかしコストコ扱った番組多いなあ。ファミレスやコンビニも多いけど。
コストコタレントといえば梅沢富美男、矢田亜希子ですか。テレワークの関係でお昼の番組をたまに見ると、まあいつも同じことやっています。
「こんなベンツ乗り回しているような人たちが本気でコストコの買い物に精を出しているのか?ヤラセではないのか?」というようなことはどうでもいいのです。
問題は彼らが「どう見られたいか」ということ。「本当はこういう人」というのには興味がないし、わかったところで結局お目にかかるのはテレビしかないのですから。
ただ、気になるのはもっと構造的な話なのかもしれません。お昼の番組に限らず「企業案件」が異常に増えつつありませんか?
企業案件の闇
コストコにしてもそうなんだけど、一見「ショッピングに興じるタレント」とか「豆知識やお得情報をあなたに」という体裁ですが、実際はコストコさんの宣伝ですよね。
もともと民放は番組があってCMがあるという枠組みでした。面白い番組で人々を楽しませて、CMで回収する。だから番組制作者も自分の職制で「楽しむための番組づくり」ができたし、スポンサーもそこに口出しできなかったはずなんです。
それがここのところ素人の私でもわかるくらい変わってきました。スポンサーである企業が番組制作に口出ししているのがありありとわかります。
テレビの終焉
テレビがおもしろくなくなったという話はよく聞きますが、その大きな理由がこれなんでしょうね。大企業にお勤めの方ならわかると思いますが、メーカーって自分の会社の商品を一般の人も興味を持っていると勘違いしているところが多いのです。
自社商品を番組内で持ち上げるのはもちろん、前例のないコンテンツを企業が許さないということもあるかと。そりゃ企業ってそういう方針でできていますからね。ノーリスクで確実に効果が上がるものしか作れません。同じようなタレントが出る同じようなバラエティ。そして企業案件の予定調和。負のスパイラルが始まっています。
このつまらなさに若い人たちは早々に見切りをつけていますね。ドラマもネットフリックスで見ればいいし、情報もネットで十分です。もはやテレビのボリュームゾーンは中高年です。中高年は自分で選んで見ることに面倒さを感じるので、「とりあえずテレビ見る」がいまだに習慣として残っているのです。この調子ですと確実に終焉を迎えますよ、テレビ。
タレントも考えている
前出のコストコタレントもそうですが、メディアをテレビから違うところに移すことを考えているのでしょうね。もう自己プロデュースの領域です。どう変わっても企業は残りますから、そこに媚びていくのも生き残る道だと思います。それもひとつの見識だと思いますが、エンターテインメントってこれでいいのいかなあ。
私(デザイン)も他人事ではありません。「表現」というほど高尚ではありませんが、自分がリリースするものはプライドを持って作っていきたいと思います。あまりクライアントに媚びてばかりいると結局は自分の首を絞めることになりかねません。気をつけよっと。