デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

サーカスは信頼でできている

何が人を感動させるのか? これは私の永遠の課題かもしれません。一生かかってもわからないかもしれない。 わかったつもりでいると、いつのまにか遠くに行ってしまう逃げ水のようなもの。 このブログにしたって、言えないことはまだたくさんあります。まあ、…

価値観の逆転

たとえば、ブランドものの財布って良いものだから値段が高いのですよね。とりあえずヴィトンやグッチでもイメージしてください。 造りがよかったり、材質がいいものつかってたり。そして心をグッとつかむデザイン、もっと言えば店舗のインテリアや店員さんの…

そろそろ閉店します。

本日は雨天なり。こんな天候にぴったりの話題、そうだな。 このブログも始めてちょうど1年を数えます。 よくもまあ毎日毎日、1年も続けたものです。 べつに書くことが嫌になったわけではありません。私の性格上どこかできりをつけようかなというのは思ってい…

ファッションは少しずつ機能重視に

通勤で東京駅を利用しています。いつものように京葉線ホームから東海道線に向かう途中、早朝でも人の流れに飲み込まれます。「あれ?」と思うのはファッションの変化ですね。 スーツが減っている これは前に新宿の街の時にも書きましたが、早朝の東京駅は出…

祝 コンペ受注

私事というか、自分の会社のことなのですが、久々にうれしかったので書きます。 デザインには競合コンペというものがあります。 なかなか傲慢なシステムなのですが、お客様が数社の業者を指名してデザインを作らせるワケですね。「よかったら作っていいよ」…

許せるようになる50代

私も昔に比べれば多少は丸くなったと思います。 逆に頑固になる人も多いとか。それもわかるなあ。 経験をたくさん積んでくると、背負ってきたものの重みを周りに言いたくなるのでしょうね。その点、私はそれほど重厚な人生を送ってきていないので身軽なのか…

禁酒2カ月で思うこと

正確に言うと2か月ちょっとですね。 まさか私がお酒を断つとはと、自分で驚いているくらいなんです。 きっかけは、成人病検診(4月末)の結果をよくするための追い込み。夏休みの宿題よろしく、最後のがんばりを見せた感じです。 それが1か月間だったのです…

TSDO展に行ってきました ~佐藤卓のデザイン~

佐藤卓 私にとって、スターであり、師であり、いつも気になっている人。 ちょっと語弊があるな。 スターといってもどこか身近に感じられるし、すごく尖っているわけでもない。デザインはフラットで生活の中に溶け込みながらも、良質で深遠な考え方やクオリテ…

自然界にない色

今、東京駅です。 東海道線のホームからは、東北新幹線がよく見えます。これは「こまち」じゃなくて「はやぶさ」かな?詳しくは鉄道オタクのみなさまに預けるとして、気になったのはこの色なんです。 ちなみに今朝6時半なのですが、文字通り「目の覚めるよう…

なんてことないデザインVol.1 ~アレッシィの掛け時計~

前に書いた記事で、わりと気に入ってるものがあります。 hitsuji360.hatenablog.com ここに書いた「アノニマスデザイン」は、気づきにくいけれど私たちの生活のいろんなところに溶け込んでいます。そりゃそうだ。そういう性格のデザインですからね。 私はそ…

犬の能力

ここのところ言い訳っぽい記事が多いと自覚しながら書いています。 ちょっと仕事が忙しくなってきましたので、ショートな感じで(ヘアスタイルか)まとめていきたいなと。 さて、私犬の能力ってすごいなと思っています。 盲導犬、介助犬は言うに及ばず、牧羊…

日曜日のブログ ギターソロを飛ばす人

えー、これから土日のブログはちょっと手を抜こうかなと思っています。 いや、手を抜くとは人聞きが悪い。「気軽に読める」軽い読み物にしたいなと思いまして。 いつも同じテンションで続けていくのは、書くのも読むのもしんどいのじゃないでしょうか? あと…

長生きすれば傷多し

長生きすれば傷多し、でも早死によりはマシかもしれません。 昨日の記事はちょっと生々しい感じで心がざわついたりしたのですが、後で読み返しておもしろいのは、こういう「傷」のあるものなんだなあ。当たり障りのないものはかんたに書けるけれど、あんまり…

今日は書きたいことを書く

何かを吐露することは、それだけでたぶんストレスの発散になるのではないかなと思います。日記の効用もそういうものが多くを占めているような気がするしね。 「人に読まれない」のが日記の特徴ではあるけれど、本当にそういうものが存在するのかちょっと疑問…

スローなブギにしてくれ

このタイトルを見て…。 小説を思い浮かべた人、映画を思い浮かべた人、音楽を思い浮かべた人。 あなたはどれですか?それともどれも当てはまらない? だとしたらちょっと寂しいな。 スローなブギにしてくれ (角川文庫) 作者:片岡 義男 KADOKAWA Amazon スロ…

アイデアって何でしょうね? ~再録~

どんな仕事でも、アイデアは大事なんでしょうね。たとえば老舗の寿司屋さんでも、ずっと同じことをやっているワケじゃない。いや、もしかしたら永年続く伝統の暖簾よりもアイデアのほうが大事というかもしれません。そんなアイデアのお話を…。デザイナーとい…

ジャニーズとお笑いの相性

いつからだろう?ジャニーズのアイドルが「お笑い」に足を踏み入れたのは。 私の記憶が確かなら、たぶんその先駆けは「SMAP×SMAP]だと思います。 当時そりゃ話題になったもの。私と同世代のすでに中年の域に入ったオジサンも、「スマスマ」見た?なんて訳知…

呼び方について

これはたぶん個人的なこだわりじゃないかって思うのです。 抵抗のある呼び方があって、例えば「作業」という言葉を使いたくない、使われたくない時期がありました。 それは仕事について3年くらい目かなあ。それなりに一通りは仕事を覚えて、自分の力でデザイ…

望んだ未来

この記事は、「同じようなことを書いたなあ」という記憶があったので、探してみたらやっぱりありました。でも表現のしかたが違うとけっこうニュアンスって変わるものですね。中島らもさんが自虐的に「同じネタ、違う出版社で使いまわす事件」を面白おかしく…

ホンダステップワゴン3ナンバー化について

「子供と一緒にどこ行こう」 これは初代ステップワゴンのキャッチコピーです。まさにホンダステップワゴンの性格を言い得ていますよね。まだ子供の小さなお父さんが、家族をどこかに連れていくためのクルマ。すごく明確なコンセプトです。 そこにはエンジン…

究極のマーケティング ~価値と価格のバランス~

今、唐突に思いつきました。 いや、ずっと頭のどこかで考え続けていたことが突然実を結ぶことってありますよね。 マーケティングについては仕事の性質上当然のごとく考えますし、いろんな法則やツール、参考書籍なんか山ほどあるのです。 その目的はたった一…

日本語っておもしろいなあ ~日本語ツンデレ言葉~

あらためて日本語が好きです。 国語学者の金田一秀穂のラジオを拝聴して影響を受けたかもしれません。 まあそれ以前から「日本語の文章を読む」のは私のライフワークであり、楽しみでもありました。といっても日本語以外は全然おぼつかないので、他国の言語…

金田一秀穂先生の温かいことば

すみません。記事の掲載順序を間違えてしまいました。もし、お時間ありましたらこれを読んだ後に昨日のをお読みいただきたく。 あなたに質問、「金田一」といえば? 「少年の事件簿」という元気な声が聞こえてきそうです。うん、間違いじゃないよ。 ちょっと…

金田一秀穂先生についてもう一度

先日の記事で金田一秀穂先生のラジオ放送について書きました。 なんだかその後もこの国語学者先生が気になっていて、時間のある時に調べていたのです。代々続く国語研究の大家に生まれてその道を継いだことは知っていましたが、その人となりの背景がわかりま…

ほぼ日の素因数分解 ~原寸大動物園~

文字通りほぼ毎日のように、「ほぼ日」を見ています。 ビジネスとしていろんな賞を受賞していたり、世間の評価が高く株式上場も果たしていることから、私のようなチンピラが正当な評価ができるわけもありません。だから極力控えめにその魅力を考えて書いてみ…

人はリスクを嫌うもの 黒ひげとワニ (再録)

いつぞやに書いた記事を再度掲載いたします。 それほど気に入っている記事というワケではありませんが、な~んとなく日曜日にあくびでもしながら読むのにいいかなと思いまして。 黒ひげ危機一発 よくばりパーティー タカラトミー(TAKARA TOMY) Amazon これ、…

コース料理とコンサート

コース料理なんて滅多に食べられないものでしたが、外食感が得られることから最近増えているかも。まあその分リーズナブルな外食を控えるようになりましたね。 だからプラマイゼロ(むしろマイ)でいいんです。 特別な食事にお金を払ったほうが意味があると…

叱ること、教えること

長年同じ職場で働いているとそれなりに「人に教える立場」になります。 それは一般的な会社もそうだし、コンビニやファミレスのアルバイトでもそうかもしれない。私はデザインというちょっと特殊な仕事に就いているつもりでいましたが、どんな仕事でも「教え…

「山路問題」について ~サンプル文字の怖い世界~

山路を登りながら、こう考えた。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。情に棹させば流される。 夏目漱石の「草枕」の一節ですが、これがいわゆる「サンプル文字」…

つまらないものですが… ~その2~

「つまらないものですが」でもう1話。 先日、娘の結婚式の「顔合わせ」というのがありまして。 新郎新婦の両親どうしが顔を合わせるという文字通りの「顔合わせ」。当人同士はすっかり仲良しですが、その親は「いったいどんなおうちの方なんだろう?」という…