デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

健康食品の経験

今日ここに書くのは、私の健康食品の体験談ではありません。

青汁もグルコサミンもとりあえずまだ飲んでいませんし。

興味はあります。健食のよいところは医薬品ではないので、リスクが少ないところかなあ。逆に言えば効き目が保証されていないのですね。

「健康効果が期待される」という言い回し、最近よく聞きませんか?

二重にも三重にも薬事法からのツッコミを回避している言い回しです。なんたって、「効果」が「期待」「される」のですから。主体的な要素を極力なくしてる。

 

それでも市民権を得てきました、健康食品。

理由としては、やはり需要が増えたことが大きいのでしょう。

「病気になってから薬を飲む」という考え方から、「病気を普段の生活で防ぐ」という未病の考え方にシフトしました。医療費の拡大や大手企業の参入も要因の一つでもあります。サントリーやアサヒ、タニタファンケル、DHC…。

もう、ひと昔前のちょっと怪しげなイメージはありませんから。

 

そう、20年くらい前って健康食品は「ちょっとアヤシイ業界」だったのです。いや、あくまでもイメージでほとんどがマジメにやっている業者さんなのですが。

当時私はある健康食品の会社のデザインを担当していました。

パンフレットやDM、バナー、雑誌広告、テレビ宣伝用イラスト、キャラクター、イベントブース、そしてパッケージデザイン。

まだ新米デザイナーの私にとって、刺激的で楽しい仕事だったと記憶しています。

特にパッケージに関しては、「店頭でどう見えるか?」を初めて気にした案件ですね。「気づいてもらって、買ってもらう」これができなければデザインの意味がないということが実務レベルで体験できたのは貴重ではありました。

 

今あの健食屋さんはどうなってるかな?と調べたら、大手に吸収されていました。ちょっと残念ではありますが、いろんなノウハウが違う形で生かされていると思えばそんなに悪い話ではないのかも。

今思えば幼稚なデザインをほめていただいたり、貴重な体験をさせてくれた会社様には本当に感謝しています。