デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

今田美桜がすごくCM出てる理由

いや別に今田美桜じゃなくてもいいのです。キャッチーなタイトルにしたかったのでお名前を借りてしまいました。今田ちゃんゴメン。

テレビ(CM)を見ていて気になっていたのは、同じタレントばかり出ていることなんです。例えば綾瀬はるかが出始めると一斉にどの企業も使い始めます。有名企業が石原さとみを使うと、みんな「右へ倣え」とばかりにテレビが石原さとみだらけになります。

最近は広瀬すず解禁みたいになっていますよね。この間までほとんど出ていなかったのに。そして今田美桜。「他にいないの?」というくらい出っぱなし状態です。

まったくの仮説なんですが、こういう状況になる2つの理由について考えてみたいと思います。

 

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人気にあやかりたいというパターン

有名企業が何社も起用しているということは、単純に「人気がある」ということです。企業は新鮮さよりも安心感を取ります。広告代理店や制作会社もプレゼンがしやすいですしね。この人気に乗っかって、御社も売り上げドッカーンですよってね。

これはある意味クリエイティブの放棄とも言えますが、「勝てば官軍」ですから。多大な費用をかけて失敗するわけにはいかないという大人の事情が透けて見えてきます。

auなんかは、人気タレントをとにかくたくさん起用して圧倒的なメジャー感の醸成に成功しています。私はあまり品のいいやり方とは思いませんが…。

 

匿名性を高めたいパターン

これは前出の「人気あやかり」とは逆のパターンです。

誰もが知っているタレントは露出が増えるにしたがって次第に記号化していきます。性格や属性情報は形骸化していき、ただ「今田美桜」という名前だけが残る。そしてそれさえもなくなって「テレビタレント」という記号になります。それが商品訴求には都合がいいということ。

商品の個性やベネフィット(便益)を伝えたいときに、中途半端なタレントや素人モデルを使うと、「どうしてこのタレントなの?」とか「誰これ?」とその経緯や素性が気になって消費者が商品に没入できないのです。

逆に感じるかもしれませんが、有名タレントがよけいな情報をなくしているという考え方はどうでしょう。

あくまで仮説です。

2つ目の仮説は「広告はどれだけ伝導率を高めるか」がポイントとなるよなあという日頃の思いから着想しました。はたから見るとボーっとテレビを見ているようですが、けっこういろんなコトを考えながらCMとか見ています。

本当にボーっと見ていることも多いですが。

 

では。