デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

関西弁をしゃべらない芦田愛菜ちゃんの話

芦田愛菜だよ」とやしろ優が物まねしてた芦田愛菜ちゃんは、今ではすっかりきれいでかしこい女性になりました。「かしこい」というキャラクターは幼少期からあったとは思います。でも子役って一般の子供よりも少しかしこいイメージがありますから、当時はそれほどの特別感はなかったかと。

一度勉学のためにブランクを置いて、今またブレイクしていますね。そしてこのブランクがすごくいい具合に作用しています。もう、名実ともに賢いタレントの代表選手です。お正月のテレビでも、大勢のうちの芦田愛菜ではなく、「仕切り」としての役割を背負っていたのが非常に印象深い。

その際のキャラクターも終始、「賢い芦田愛菜ちゃん」でした。それは東大卒のクイズ研究人、井沢卓志のキャラとはまた違ったものです。彼は伝家の宝刀「クイズ」を前面に出して賢さを証明していますが、愛菜ちゃんはクイズとかの付加要素がないぶんもっと純粋に「頭がいい」というのが際立っていて、特に何か専門的なことを語らなくても「そこにいるだけで」場が締まる感じなんです。もちろんかなりの読書家で世界史なんかに造詣が深いのがバックボーンになっていますが、決してひけらかさない。それって、かなりスゴイことなんだと思わざるを得ません。

 

関西出身の芦田愛菜ちゃん

そんなことを考えながらサンドウィッチマンと一緒にMCをやっている番組を見ていたのです。一緒にといってもサンドウィッチマンの二人は主にボケ役を演じているという構成。進行は愛菜ちゃんです。ただそう見せてはいますが、サンドウィッチマンはかなりうまく仕切っていました。さすが!

番組の流れで、ゲストとして一緒に仕事していた関西出身のタレントが登場。芦田愛菜ちゃんも関西出身(神戸だったかな)ということにサンドウィッチマンが言及しました。

愛菜ちゃん、なにか関西弁で話してみてよ」という振りがあったのです。

今まで「関西弁の芦田愛菜」を見たことない私はちょっとだけ色めきました。それは本当に不自然なくらいになかったし、「親と話すときは関西弁ですよ」というエピソードしか情報もありません。もしかしたらここでコテコテの関西弁を聞くことでちょっとイメージがかわるかもしれません。

 

それでも変わらない芦田愛菜ちゃん

結果から言うと、東北の人が真似する関西弁よりも関西っぽさのないシロモノでした。語尾に「やね」をくっつけた感じ。もしかしたら神戸は関西の中でもコテコテ感がないのかもしれませんが、それにしても「それはちゃうやろ」と愛知県人の私がつっこむくらいです。たぶん「お国訛りがちょっと恥ずかしい」というものではなくて、今まで積み上げてきたキャラクターが崩壊するのを恐れていたんじゃないかな。

けっこう破壊力がすごいんですよ、関西弁って。

これには、振ったサンドウィッチマンもちょっとうまくさばけなかった印象が残りましたが、私的にはけっこうおもしろかったのです。

おもしろいっていうのも不謹慎か。