デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

サラリーマン風 隣の芝生は青く見える(再録)

本日は約1年前に書いた記事のリライトです。

1年前の俺よ、なかなかおもしろいこと言ってるね。もう1年近く経つのかあ。

初心にかえるのも大事だなと、思いました。

 

ではどうぞ。

 

タイトルのことわざをサラリーマン風にしたらどうなるか?思いついてしまったのでここに記します。ぜひお読みください。(途中で出てきますよ)

 

私が今の会社に入って1年くらい経った頃、同期と顔を合わせると「いつ辞めようかな」と言うのが挨拶みたいになっていました。

「俺が本気出せばすごいんだ。こんな会社じゃもったいないぜ」という幻想にとらわれている頃です。

思えば、あの頃に「俺はこの会社でがんばって社長になる」と言っていた同期は今、取締役や部長になっています。

バブル入社だったので実際に辞めていった同期は多かったのですが、「辞めようかな」の同期で残った人たちもそれなりのベテランになって会社のために尽力しています。

何がよかったのかは一概に言えません。

 

でも、あの頃にいろんなことがすでに動き始めていたんだと思えます。 

 

よその社長はいいこと言うなあ

「隣の芝生は青い」のことわざは、英語でも「The grass is always greener on the other side of the fence」と、まったく同じ意味のものがあるそうです。外人さんも我々と同じなんですね。

これをサラリーマン風に言うと「よその社長はいいこと言うなあ」となるのかな。

案外、身近な人のすごさって見逃しがちなんです。

私の場合、(恥ずかしながら)両親に対して尊敬の念を感じたのは30歳も過ぎた頃でした。やはりサラリーマンだった父もたぶん私と同じように青二才で入社して組織と協調したり反発したり、あるいは妥協したりしながら家族のために必死で働いてきたんだなあと遅まきながら考えた次第です。それも自分がある程度同じ会社で「仕事」というものに向き合ってきたから思えたんですね。

 

今なら転職される方は、きとんとした展望のもとスキルという裏付けをもってされていると思います。私たち「バブル組」なんかとは意識の高さが違う。

でも、単に隣の芝生がキラキラしてると思うんだったら考え直したほうがいいかもしれません。

 

ときどき居酒屋なんかで

「ウチの会社、こういうところがダメなんだよな」とか

「あの部長のおかげで業績が上がらないんだ」とか

「〇〇会社はすごいよ。社長の言ってることがちゃんとしてるもの」

なんて、聞こえてくるんです。

 

私も仕事柄、いろんな社長さんのお目にかかる機会がありました。小さな町工場や3チャン(父ちゃん・母ちゃん・兄ちゃん)の印刷屋さん、全国区の大企業の社長さん、チェーンの学習塾の経営者さま、うどん屋の店主さま…。

みなさん例外なく本当にすごいんです。語弊があるかもしれませんが、社員1万人企業の部長よりも社員3人の社長のほうがすごい。その責任感、バイタリティ、アイデア、決断力。

 

きっとあなたの会社の社長もたいへんなことやっていますよ。

テレビやネットなんかで取り上げられている社長は「露出が多い、弁が立つ」ということだと思います。

ウチの社長は「元気があれば何でもできる」というタイプの人です。

わたしも、全力で「ウチの社長」の力になっていきたいと思っています。sairoku