デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

仕事ってなに?

いや、そんな重い哲学的なことじゃなく。

 

平日、オフィス街を歩いていると当然のようにサラリーマンやOLがいます。

ランチ時ならちょっと年配のサラリーマンは口に爪楊枝(これは茅場町の風景)、OLは制服にカーディガンで手には長財布。

 

ああ、お仕事ご苦労様です。自分もその一人なんですが。

私の場合デザインという仕事を入社以来30年以上続けてきたので、実は他の仕事についてあまり、なんというか、想像できないんです。

 

デザイナーと言っても印刷会社のインハウスなので、もちろん営業や事務、製造関連の職についてはわかります。でも、他の会社ってなんだか全くもって想像がつかない。

 

よくテレビドラマでファイルを抱えて走るOLや、徹夜で企画書を書き上げる主人公のシーンなんか出てきますが、「何をやっているんだろう?」とストーリーに身がはいらないくらい気になることないですか?

 

ドラマを作っているのが少々かたよった業界なので、PCはMACだし業種も広告代理店だったりするんだけど、ニュートラルな設定ならストーリーを邪魔しない商社なんかが多いかな。(職業がキーになっているドラマは別ね)

 

「商社」の業務概要はHP見ればわかるけど、リアルなOLさんがどんな風に働いているのかけっこう興味あります。

 

ひと昔前、宣伝会議というマーケティングやクリエイティブを教育する会社のSPセミナーを受けたことがありました。SPはセールスプロモーションの略で簡単に言うと「モノを売るための方策」を学ぶこと。確か半年くらいかけて毎週受講してたのかな。座学もあるんですが後半はグループになって一つの課題に取り組むんです。

課題は「南アルプスの天然水」でした。

当時はまだそんなに景気が悪くなくて、インセンティブ(オマケですね)を付けて売る手法がメインだったと思う。ターゲットを設定して、販促企画やクリエイティブ、年間スケジュールを立てて…。

 

いやー、楽しかった。何がって、セミナーのあと全く違った職種の人たちと夜遅くまで打ち合わせと称する雑談&飲み会。広告代理店・自動車会社・食品関係・新聞社ETC。

話が新鮮で面白くて。一気に世界が広がった感覚があった。

あのドラマでファイルを抱えて走っている人は、ここにいて、現実の課題に向き合っているんです。たぶん同じ課題に取り組んだ同志だから、そんな感覚を得たのかもしれません。

 

今もあるのかな?SPセミナー。デザイナーの人はホントおすすめですよ。

(注)私と宣伝会議の間には利害関係はありません。