デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

わたしのコレクション

今週のお題「わたしのコレクション」

収集癖があるのはデザイナーのあるあるだと思っていましたが、そうでない人もいるようです。超有名デザイナーの佐藤可士和氏は、何かを集めることをまったくしないそうです。人の作ったものや自分の過去の作品にしばられることなく、いつも考えをアップデートしている彼らしい。それに彼の場合は、自分の作ったものが自社ホームページやメディアに掲載されているからその必要もないワケですね。もっといえばパッケージデザインなんかはコンビニに行けば売ってるのですから。いや、うらやましい。

ヒントは街に落ちている

私の場合は、貧乏性なので自分の制作物で世間に出たものは一応とってあります。

あ、でも気に入ったものだけですね。そうなると意外と数は少ないかもしれません。昔作ったものってなんか恥ずかしいんですね。今とは流行りも変わっているし、単純に稚拙だなあと思ったり。まあ、それだけ実力が上がっているんだという風にポジティブにとらえることにしましょう。

それとは別に、街を歩いていて気になるリーフレットや印刷物があるとつい手に取ってカバンの中に。これはもう癖みたいなものです。ポスターなんかは写メですね。

これがけっこう貯まっていきます。気が付くとペーパーバック一杯になっていたり。

きちんとファイルに整理していた時期もありましたが、メンテナンスが大変なので一定期間が過ぎたらごみ箱行きです。その間に仕事(デザイン)の参考にしたり、単純に見て楽しむワケです。なかなか捨てられないものもやっぱりありますが、かなり少ないですね。でもそういうのが、自分の芸の肥やしになっているのは確かです。

デザイン制作の源泉は

ゼロから何かを作ることは、不可能です。デザイナーをやっている限り、これからも常に何かをインプットし続けることでしょう。そういう意味では、街で収集するサンプルもクリエイティブの源泉の一つです。具体的なヒントでなくても、心の引き出しに「何か」が入っているんだと。そんなものたちが、クライアントの課題に向き合った時に化学反応を起こしてくれると報われますね。

まあ、単純に美しいものを集めるのが好きなので趣味的なものも多分にありますが。