デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

TVCM感想 / ビールのCMこれでいいの?2

前々回、言い足りないことがあったので再び同じテーマで追記します。

なぜ、ここまでお酒のテレビCMは「うまい」しか言わなくなったのか?推理します。

 

ビール市場の低迷と若者向けマーケティング

コロナ云々関係なく、お酒の世界にも多様化の波は訪れていました。数あるお酒の中からビールが選ばれにくくなったのかもしれません。また、ビールに限らずお酒自体の存在が今までと違ってきたんじゃないでしょうか。お酒を媒介としたコミュニケーションは前時代のものとなりつつあるし(それは私としては残念です)、SNSやWEB飲み会を筆頭に「必ずしもお酒は必要ない」というのが新常識となりつつあります。

 

そして今後、お酒が体に与える悪影響に関してもWHOからの圧力がかかる可能性があります(お酒の依存性はタバコ以上)。そう、タバコのCMがなくなり、ドラマやバラエティからタバコのシーンがなくなったのはそんなに昔のことではなかったはずです。順当に考えれば次はお酒でしょう。

 

そんな中メーカーは若い人達、特に今までビールを飲んでこなかった人に向けて「ビールっておいしいよ」という直接的なメッセージを届けなければならなくなったのでは?そもそもテレビ離れしている若年層。スマホ片手に見ている彼らに持って回ったコピーは刺さらないのでしょうね。

 

まさにお客様の声を生かしたマーケティング、それを反映したコピーと言えます。

 

多分に推察だらけの見解ですが、文章にしたことでずいぶん頭の中が整理できました。スッキリ。

 

それでもやっぱり「おいしい」だけでは、ブランドがしぼんでしまうと思います。

見ている私もつまらないし。

ま、次の展開を楽しみにしようかな。