デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

ナッジ理論⑤ 約束は守りたくなるのが、人の性

いやぁ おもしろいなぁ、ナッジ理論。私もブログに書くことで理解を深めています。もともと「人一倍理解速度が遅いのでは?」という懸念はありましたが、気にしない。最後に自分のモノにできればいいんです。人と比べることが一番つまらないことです。

いきなり脱線ですが、今回は「自分への約束」というお話。このシリーズも佳境を迎えました。

 

手帳は自分への約束

手帳持っていますか?

私は手放せない手帳を1冊持っています。いろいろ試しましたが、無印良品のB4タイプが一番合っている感じ。仕事もプライベートもこの1冊で十分まかなえます。

手帳の話は、細かく書くと長くなるのでかいつまんで…。

スケジューラの部分に予定を書くと「ああ、やらなきゃ」という気持ちになります。備忘録という意味ももちろんありますが、「この日にこれをやる」というコミットのほうが大きいのかな。

「自分への約束」というとカッコイイけど、つい面倒になってしまうことをきちんとやるためのアイテムなんですね。その時を逃すとできなくなってしまうことはたくさんありますから。

 

約束は守りたくなる

ダイエットも禁煙も、弱い自分の意志が強敵なワケで。「痩せたい」、「やめたい(タバコ)」も目先の快楽を優先した結果、先延ばしになります。

そこで前出の手帳や、友人への宣言が有効になるのです。ならないこともありますが、ま、そこはそれ。「守りたい」という気持ちは尊いものなのですから。

 

「せっかく」の力

予定をたてるというのは、いろんなことを決めることでもあります。

「いつ?」「どこで?」「誰と?」「どんなふうに?」などなど、けっこう頭を使って考える。極論ですが、「予定を立てた時点でプロジェクトの7割は終わってる」と考えています、私。だってあとは「やるだけ」なんだから。

せっかくここまで考えたものは、やらないともったいないという意識になりますよね。もしかしたらこれが「自分への約束」の正体かもしれません。

 

受診勧奨への応用

国交省の資料では、がん検診受診を促すために「予定を書きこませる」施策が載っています。

①まず予定日を書くようにフォームを変更

②日時と場所を書き込む「受診計画カード」を作成

というふうに「自分への約束」を応用しています。

実際におおきな効果が出ていることも実証済み。

予定をたてることの大切さがひしひしと感じられる内容ですね。

末筆ながら、みなさんも健診を定期的に受ましょう。