デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

書評 君の膵臓をたべたい

いまさら感がハンパないですが…。

漫画で読みました。実はこれを読むにはそれなりの理由がありまして。

けっこう前のこと、コロナワクチン2回目接種の直前に上下巻で購入しています。

「きっとコロナワクチンが体中にダメージを与えるだろう。一日中寝たまま動けなくなるかもしれない。いや、きっとそうだ。同僚も言っていたし」と、すっかり弱気になった私は防災グッズに缶詰めを入れるがごとく「癒される漫画」を買い込んだというワケです。

「せっかくならその理由に合わせて病気に関係したものを」とこの本をチョイス。普段あまり漫画は読みませんが、なんか布団の中で読むのは漫画かなと。ワクチン休暇をちょっと楽しみにしていないか?

 

まあ、実際はまったくダメージゼロで普通の読書になってしまいましたが。

 

 

君の膵臓をたべたい

いやー。あまり漫画を読んでこなかったので、漫画の水準の高さに驚きました。ストーリーには特に見るべきものはありませんが、「純文学っぽいものを漫画で表現できるんだ」と。そこが新鮮でした。こういうわりと淡々とした物語は意外と漫画との相性がいいんだなあという発見です。セリフがきちんと作り込まれているのがよかったのかもしれません。

タイトルは、あまり深い意味はありませんでした。目を引くキャッチコピーみたいなものかな。

 

高校生のあの感じ

読んでいてちょっと懐かしいというか、「ああ、そういう時期があったな」と感傷に浸りました。最近思うのですが…。

年齢を重ねて知識や知恵は増えましたが、人として魅力があったのは高校生の頃ではなかったのか?と。若さでギラギラしてばかりではなかったし、迷いながらも人にやさしくできていたような気がします。正義感も今より強かった。

そんなことを思い出させてくれただけでも読んでよかったなと思っています。

 

小説や映画はいかがかな

とりあえず、漫画だけで十分です。それも特にお勧めするものではありません。

でも、そんなに悪くない。これけっこう誉め言葉なんですよ。