デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

タイパ

タイムパフォーマンスだってさ。ふーん、ま、けっこうなことで。

コスパもなんだか貧乏くさいと思ったけど、それ以上だな。時間の貧乏性というと言い過ぎ?

でもそうだよね。じっくり取り組めば何かを得られるかもしれないのに、ちょっとかじって面白くなければボイですか。

音楽だって、アルバムなんか聴いていられない。「売れ線のシングルのサビだけ頂戴。あ、ギターソロ抜きでね」てなもんや。

いやちょっと待て。君が今聴いているのはなんだ?音楽だろう?音を楽しまなくちゃ。

損とか得意とか、貧乏臭くてイヤだわ、ホント。

前にも書いたけど、私がもっとも苦手としているのが「忙しそうな人」。忙しくしてることが「できる人」という大いなる誤解。まあ、ビジネスの世界では「仕事は忙しい奴に頼め」と言われるしね。そういう業界もありますよ。でもそうじゃない職種もある。例えばイラストレーター。しっかり時間を取ってイラストと向き合う。そうでなきゃ価値のあるイラストなんか描けません。陶芸家なんかもそうなんだろうな。すごいな。尊敬するよ。

大きなプロジェクトの打ち合わせの席にイラストレーターさんがいると、なんだか神々しく見えるのはそういう理由なんだな。

 

タイムパフォーマンスで得た時間はどこに使うのかな?意地悪に聞いてみたくなるんだよねー。

 

スキル

CMは世間を映す鏡だなあ。いや、最近転職関係のテレビCM多いなと思って。それもエージェント系とかキャリアアップとか。

「えっ?こんなにいい条件で‥」

よし、いっちょ考えてみるか なんていかにも仕事できそうな顔で空をにらんだりしてね。

きゃーカッコいい。

オイラみたいにビジネススキルのない人間からすると「ひえー」って感じだよ。昔塾や予備校のCM見ておそれ慄いたのを思い出した。

 

みなさんどんなスキル持ってるのかな。まさか「エクセルできまーす」ってワケじゃあるまい。MBAとかプログラミングとかかな。でもさ、そんなにスキルって埋没してるんだろうか?そんなにスキルあるならなんで今の会社で活躍してないの?疑問がいっぱいだ。

 

今こうして電車に乗っててたくさんの人が通勤してるけど、みなさんどんなスキルを持ってるんだろうね。無防備に口開けて寝てるこの太っちょサラリーマンも実はすごいスキルの持ち主なのかも。今の会社でも、転職しても、いい仕事してくださいね。

スキルの少ない私は、少しでも人の役に立てるよう精進するだけですが。

高見え

前に「悪目立ち」について書いたから、その逆も書こう。最近「高見え」って言うじゃないですか。主に女性が洋服を選ぶ時に発する言葉ですよ。

ん?ちょっと待った。どうして高く見えるといいんだ?「メリットは?」と思わず聞きたくなってさ。うるさくてゴメンね。

この話はけっこう深いような気がする。

社会の中で生きていく限りは人と関わり合っていかなくちゃならない。「どう見られているか」「どんな人に見られたいか」それがファッションの基本だということは前に書いた。

そして「高見え」。これは願望として「お金持ち」に分類されたがっているということなんだろう。裏を返せばコンプレックスなのかな。

ほんとのお金持ちはユニクロ着てても平気だつたりするしねえ。そうでなくても「高見え」は考えてないな。願望と現実にはちょっとしたズレがあるんだ。

 

私にもコンプレックスはある。例えば英語を話せるようになりたいと何度も思ったし、本も買ったけどうまくいかなかった。気づいたのは

「賢く見せようととする気持ちがじゃまなんだ」ということ。語彙より文法より、とにかく人と話すことが大事なんだよなあ。

 

そう。自分も「高見え」にこだわっていた一人だったんだというお話。

悪目立ち

電車が遅れてる。先ほど急停車して、約15分の遅れ。「なんだよ。何のために早起きして出勤してるんだよ、JR」と朝から穏やかでない気持ちになる。その後のアナウンスで、どうやら線路に人が落ちたらしいと。

「そうなんだ。大丈夫だったかな」

こんな小さな事でイライラした自分にちょっと反省した。理由をアナウンスしてくれると、気持ちに折り合いがつくし、優しくもなれるもんだな。

JRだっていつも正確に運行してるのに、目立った遅延とかあると、ことさら文句言われたり。

いわゆる「悪目立ち」ってやつだ。

悪いものって目立つんだよ。困ったことに。

 

ちょっと前からZ世代という言葉が流行っていますね (詳しい説明は割愛)。当の本人たちも「私たちZ世代は‥」なんつって既得権というか傍若無人を認めて欲しそうな感じだ。いや、もうすでにその後のアルファ世代が控えてるからさ。いつまでもそんな心持ちじゃダメよ。

ただこれも一部の人が悪目立ちしてるんだよな。大多数は真面目でしっかりした優しい人たちなんだ。大丈夫、知ってるよ。

 

今日も横浜駅は人でいっぱい (この文章携帯で打ってます)。大人も子どもも、老人もおねーさんも、みんなどこから来てどこへ行くのか。

世知辛い世の中みたいだけど、一人ひとりはきっといい人。

「悪目立ち」には気をつけないとね。

広告のミスリード 

ユニクロといえばヒートテック、というほどすっかり看板商品になりました。なんでも10億枚突破したとか。

バリエーションもえらいことになってて、ヒートテック「極暖」シリーズ(エクストラウォーム)、ヒートテック「超極暖」シリーズ(ウルトラウォーム)、さらにこの後に「コットン」がついていたりで名前が長い長い。

私が今着用しているのは「普通の」ヒートテックというらしい。知らんがな。

「超」という言い回しが好きなアートディレクター佐藤可士和氏の関与があるのでは?というのは考えすぎか。

 

でもさ。正味な話、どう違うの?と。

ちょっとだけ調べたら、これヒートテックの技術が飛躍的に向上したワケではなさそうなんだな。使ってる糸は東レの同じ種類のもの。

では何が違うかというと「厚さ」なんだ。

なんだかな。そりゃ厚くすれば暖かいさ。

みなさん、ネーミングにしてやられてませんか?「超極暖」は約3000円。「普通」の倍くらいだし、木綿の肌着なら3倍くらい。えつ、コスパ悪くないですか?

そんなに寒かったらダウン着たほうがいいような・・

そもそもヒートテックの売りって「薄くても暖かい」だったと記憶しているのだけど。

 

知らないうちにリードされてるなあ。この商売上手。

デジタルタトゥ 〜インターネットの匿名性?〜

この間テレビのニュース番組でコメンテーターの口から出た言葉「デジタルタトゥ」。SNSの怖さとか啓蒙とか、そんな文脈でね。

「あ、確かにそうだな」と膝を打ったわけです。ニックネームで「内緒の話さ」というつもりで書いているこのブログだって、タトゥとして残ってしまう。

たまたま最近、連続強盗事件が起こっていて、警察がその気になれば簡単に足がついてしまうんだなあって。書いた後であわてて消したってダメさ。みんな残ってるんだよ。

 

イヤ別に萎縮しろって言ってる訳じゃない。思えばデジタルに限らず、あなたのそして私の一挙手一投足は世間に刻まれていく。

できれば、いいものを刻んでいけたらいいよねってお話。

いろんな人と話しがしたいな

コロナ禍で人と話すことが特別なことになってしまった。自分とは違う (当たり前か)人格がそこにあり、考えがある。

昔、筑波大学出身の女の子と雑談しててさ。電車の席のことになったんだよね。

「端っこの席が人気なのはラクだからですよね」って。

そうだ、確かにもたれられるし、人に挟まれる窮屈感はない。

「でも、真ん中の席の方がドアが開いた時に寒くないんです。」

ああ。そういう考えもあるなあ。ちょっとバイアスかかってたかも。

頭のいい人ってそんな小さな事でも、違う角度で考えられるんだなあって。

いろんな人と話がしたいなあ。どうでもいい話の方がおもしろいのかもな。