すみません。記事の掲載順序を間違えてしまいました。もし、お時間ありましたらこれを読んだ後に昨日のをお読みいただきたく。
あなたに質問、「金田一」といえば?
「少年の事件簿」という元気な声が聞こえてきそうです。うん、間違いじゃないよ。
ちょっとご年配の方なら「耕助シリーズ」かな?それもイイネ。
あと一つ、忘れちゃいけないのが「金田一秀穂」です。
辞書編纂で「金田一」といえば「京助」「春彦」「秀穂」と3代にわたっての文字エリートなんです。お宅の辞書の表紙にもどれかの名前が入っていませんか?
そんな言葉のプロ。それも3代に渡っての超名門な方なので、勝手に神格化して「大先生」とお呼びしたくなるのです。
そんな金田一秀穂先生、昨日ラジオでお声を拝聴しました。
東京FM /JFN(小山薫堂、宇賀なつみ)SUNDAY'S POST
日曜の15時からやっていて、日本郵政が提供の「手紙」にまつわる話題を中心にした番組です。(蛇足ながらリスナーからもメールじゃなく手紙が届きます)
いつもほっこりした雰囲気でちょっといい話が聞けます。ドライブ中には最適だし、宇賀なつみも好きでよく聴いているのです。で、昨日のゲストが金田一秀穂先生。
大先生らしからぬ、温厚でやさしくて「気のいいおっちゃん風」の話し方。でも端々に「ことばが大好き」「新しい言葉や感覚を取り入れたい」という気持ちがあふれています。若い人の造語にも理解がある。詩人の谷川俊太郎の秀逸さを「洗いざらしのデニムのような」と表現したのは感心しました。
そして小山薫堂の「最近、好きな言葉はありますか?」という問いに、すごく暖かいエピソードを語ってくれました。
生まれて3か月くらいの赤ちゃんを抱いたお母さんが、わかるはずもないのに
「ここにお店ができたんだね。ちょっと入ってみようか」
と話しかけていたと。そういう何の飾りもないことば。駆け引きも期待もなにもない、ただ愛情にあふれたことば。そういうものに触れると「ああ美しいな」と思います。
さすが、金田一先生。運転しながらちょっとうるっときてしまいました。