電車の中の時間、どうしていますか?という内容の記事を以前に書きましたね。
っていいますか、電車ネタ多いなあ。あらためて「電車」で検索したらかなり出てきました。ネタの宝庫ともいえるし、それだけ多くの時間を過ごしているともいえる。
で、今日はその時間つぶし(あんまりな言い方)の代表選手である読書についてちょっと続けて書いていこうと思います。
本を読むのに一番適しているのが電車です。適度な雑音や椅子の座り心地、移動しているあの感覚…。これ以上はないですね。家なんかだと途中で用事を思い出したりしてこんなに長い時間集中できなかったり。
というわけで電車で読むための文庫本は私のとって欠かせない存在です。
その中でも好みなのは「読んでいて気持ちがいい本」ですね。よく登場する村上春樹もそうですが、日本語のキレイな文章に惹かれます。
逆に言えば、どれだけストーリーが良くできていても文章に感心できない本はすぐに手放してしまう。あんまり書くべきじゃないかもしれませんが、ベストセラーの「舟を編む」は10ページで読むのをあきらめました。「本屋大賞」の選定基準に疑問を持ったし、それ以降は本屋大賞受賞作はチェックしなくなりました。
本屋大賞の第一回目受賞作「博士の愛した数式」があまりによかったので、残念な気持ちがあるのでしょうね。
「博士の愛した数式」の著者である小川洋子さんも日本語のきれいな文章を書かれます。あとは田辺聖子さん、この方も本当にきれいな文章。
このキレイな文章の定義が難しいのですが…。
共通するのは、
・特別に難しい言葉わないのに心情を細かく描写できる
・日本語の響きやリズムが美しく、歌のように感じる
・読むのにストレスを感じない
といったところでしょうか。
偶然かもしれませんが、翻訳家(田辺聖子さんは古典の翻訳)の方が多いですね。
このあたりの因果関係もちょっと興味深いです。