テレ朝ニュースでたまたま見かけた記事に感じ入ってしまいました。
信号のない横断歩道で一時停止した車にお礼をする取り組みが、千葉県四街道市で行われています。入学式を終えたばかりの新1年生およそ200人が、実際の横断歩道を使って早速、実践しました。
警察官:「止まってくれた車の運転手さんにお辞儀をします。ありがとうございます」
お辞儀をした小学生:「(ドライバーが)喜んでくれるかなって。これからも(お礼を)続ける、止まってくれたら」
四街道市では、信号のない横断歩道で一時停止した車にお礼をする取り組みを進めていて、ドライバーと歩行者が双方に思いやることで一時停止への意識の変化が期待されています。
千葉県警四街道署は、コミュニケーションで悲惨な事故を防ぐことができればとしています。
よく毎日新聞の「みんなの広場」に投稿されていそうな記事ですね。
「ええ話や」なので、私としてもなにも異存はないのです。ただ最初にほんのちょっと、小指の先くらいの違和感を感じたものですから。
新一年生ですから6才くらいの幼い子供が、止まってくれた車の運転手さんにお辞儀をするわけです。
「横断歩道に人がいたら止まるのが当たり前なんじゃないか?お辞儀なんて大人びたことをそんな小さな子供にさせるなんて…」
という気持ちがまずはありました。
そしてそれを啓蒙する警察官と四街道市。ちょっと、大人として情けないなあという感情がたぶんこの記事に注目した理由なのでしょう。
でもね。それだけで終わらないのがこの話で。
お辞儀をした小学生が発した「喜んでくれるかなって」という言葉にはっとさせられました。
そうなんだよなあ。なんの衒いもなく言えばいいんですよ。「ありがとう」って。
お辞儀もすればいい。おじちゃん、小学生の君たちに教えてもらったよ。
お互いが気持ちよくなれるのなら、どちらが先ということではなく感謝すればいいことに気づくことができました。この場合は交通安全という命題があるのですが、これを機に四街道市がありがとうであふれるいい街になるような気がする明るい話題ですね。
ドライバーさんも軽く手を上げて応えてほしいものです。