自分が通ってこなかった音楽たちがあります。
別にそのアーティストに興味がないわけじゃないけれど、限られた時間とお金の中で聴いていられるのは、やはり限られた音楽になるわけで。
私の場合は、最初に感銘を受けたナイアガラファミリーを軸にした関連する音楽、それと仲のいい友達から教わって聴いた音楽で事足りていた感じです。
そこから漏れていて、世間ではそれなりにヒットした音楽。その人の話題になるとあまり話に参加できなくなるようなアーティストたちはけっこういます。
・矢野顕子
・B’Z
学生時代と違い、経済的に余裕ができた今「聴いてみようかな」と思うこともあるけれど、なんだか触手が動かない。やはり音楽には然るべきタイミングというものがあるのでしょうね。
中島みゆき
中島みゆきに関しては、けっこう気になっていました。ただ、若い頃はクルマで聴く機会が圧倒的に多かったので、ドライブミュージックとしての適正から敬遠していた節があります。まあ、大貫妙子みたいに部屋で聴く音楽もあったのでその理由だけではないか。どこか「抜け」のある音楽が好みなのかな。完全に趣味の世界ですね。
それでも、ときどきつまみ食い程度には聴いていました。
で、今さらながら「きちんと聴いてみるべ」と思い立ち、APPLE MUSICでライブ盤をダウンロードしてみました。
いや、引き込まれました。すごい人ですね、中島みゆき。
音楽というより「歌」なんですかね。心に入ってくる感じは新しいタイプの感動です。
彼女の歌は当然のことながら女性目線のものが多いのですが、ときどき「中年サラリーマン」目線のものがあったりして、そのハマり具合に驚きます。「地上の星」とかもそうじゃないですか?
背広の下のロックンロール
この曲はノリもいいし、なにより歌詞がみぞおちににグッときました。
サラリーマンが主役の熱血ドラマとか映画の主題歌によさそうな。
「評価」ってなんだろうなとちょっと考えさせられました。ああ、でもどっぷり「みゆき節」に浸かってしまい、ずっと聴いていると危険そう。
でもたまにはこういうのもいいかなと感じました。
あと、「ご機嫌いかが」という曲もなかなかよかったです。