デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

今日もクルマのお話を

昨日に引き続き、本日もクルマのお話を。

昨日は愛知県がいかに自動車産業にどっぷり浸かっているかを書きました。

トヨタ自動車を頂点としたピラミッド型の地域であると。

意外に感じるかもしれませんが、もともとトヨタという会社は柔軟性の高い考え方を持っています。昨日も書きましたが、創業は繊維会社だったワケですしね。子会社のデンソーも、起こりは自動車の電装品を作っていたのですが、時代の趨勢を受け業態を変えています。一時期は携帯電話を作っていたのを皆さんもご存知でしょう。

 

もしかしたら次はクルマではないかもしれない。

経常利益2兆5540億700万円(売上ではありません)を稼ぎ出す大企業ですが、世界的なカーボンニュートラルの波をもろに受けて、トヨタ様もその舵を変えようとする動きが見られます。一気に新型の電気自動車(EV)を16台以上リリースしたCMはかなりのインパクトがありました。自動車を1台開発するのは最低でも3年はかかるといわれていますから、その意気込みは推して知るべし。

これを見て青くなったのはライバル会社ではなく、たぶんトヨタの下請け会社でしょうね。自動車製造の肝はエンジンなのです。その技術ノウハウが電気モーターに代替してコモディティ化してしまうのは目に見えています。

クルマはトヨタの主幹事業として残るかもしれませんが、次の一手は何になるのか。

東富士に実証都市「Woven City」を設置する話もあります。2021年初頭より着工し、企業や研究者に幅広く参画を呼びかけ、CASE、AI、パーソナルモビリティ、ロボット等の実証を実施しているとか。まあ、資金は潤沢にありますからね。

今後気になるのは、愛知県の産業のリストラ(再構築)です。社員には手厚いと言われたトヨタ自動車さん。今までともに働いてきた同志を守ることができるか?それとも…。