デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

愛知県(三河地方)あるある クルマ主体の地域

ちょっとデザインから離れてクルマのはなしを。

クルマの話ってどこか遠慮がちになってしまう自分がいます。なんとなく子供っぽいかなと思ったりして。まあ、確かにそういう一面はあります。基本的には幼稚園児と変わりませんから。「かーっこいい」ってなもんです。

でもそれだけじゃない。愛知県民には暮らしとクルマが切っても切れない関係でつながっているのです。

今回はそんな愛知県あるあるなので、他の地域の人には「?」かもしれませんがあしからず。

 

生まれが愛知だから

私が生まれ育ったのは愛知県です。ご存知の方も多いでしょうけど、愛知といえばトヨタ自動車のお膝元。産業という意味では、トヨタの城下町と言えそうです。だいたい市の名前が会社名って他にないんじゃないでしょうか?(日立市は逆ですね)

 

TMC (トヨタモーターカンパニー)を頂点に、トヨタ車体デンソー、アイシン、織機、下請け会社、孫請け会社、部品会社‥。たいていはトヨタの息がかかっています。

販社はさらに多くて地元の名士が暖簾をあげています。私の勤める印刷会社だってその恩恵を多分に受けていますしね。ちなみに私の父はフォークリフト(トヨタの自動車工場で使われるのがメインでしょう)を作る会社に勤めていました。

 

トヨタ王国

そんな土地柄もあって、クルマ(トヨタ)は生活に入り込んでいます。小学校の社会の教科書には豊田佐吉(創業者)の武勇伝だし、社会見学は当然のように自動車工場だったりします。「将来の夢」を聞かれれば半数以上がトヨタの下請けに入りたいと。

蛇足ですが、トヨタはもともと自動車会社ではありませんでした。自動織機、織り物を作る繊維メーカーで、その一部門として自動車製造の研究をしていたのです。ご存知でした?

 

そろそろ、愛知県の特異性が見えてきましたかね。ダメ押しで、豊田市には人を運ぶ鉄道がほとんどありません。ま、自動車売りたいですからね。自動車を運ぶ貨物列車はあるようですが。徹底していて清々しいでしょう?

さらにさらに。トヨタ系の会社の人は、トヨタ車しか乗れません。他社の車は遠い駐車場に停めることになります。これも内需拡大戦略なんです。

 

田舎なんです。

これだけのクルマ社会になったのは、トヨタの存在もあるけどまず「田舎だから」。

クルマがなければ暮らせないわけではないのですが、少なくとも圧倒的な自由を手に入れられる感覚があります。高校卒業と同時に自動車学校に入学するのも「あるある」ですね。それ以降は、買い物もデートもどこへ行くのもクルマです。

歩いて行けるコンビニもクルマで。こうなるともう洋服みたいなものですね。

 

転勤で気づきました。

ちょっと特殊な環境だったなぁと気づいたのは東京に来てからです。まず地下鉄や私鉄の路線の多さにびっくり。一応クルマは持っていますが、週末以外ほとんど乗りませんから公共交通機関の便利さたるや…。そして自分が田舎者だったことを痛感させられたのでした。

ま、愛知県もそれなりに楽しかったですけどね。