デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

デザインのマニュアルを作っています。

いま、デザインのマニュアルを作っています。

10年くらい前から「作りたいな」とは思っていましたが、なかなかまとめることができませんでした。すごく斬新なテクニックとか難しいデザイン理論は入っていません。ただ、今まで作ってきた経験則で、定番みたいなものがあるのでそれを書き留めたようなものですね。例えば文字でいえば

・本文・見出しに適した書体や級数

・改行するまでの文字数

・全体の書体の種類やウエイトについて

みたいなもの。

これを、色・レイアウト・文章・制作準備…というカテゴリーでマニュアル化しています。デザインに正解はないし自由にやることの意義もわかっていますが、ある程度「定番」を知っていればそこを軸として「自由に」展開できるんじゃないかと。

意外と本屋さんでも売られていません、こういうのは。

これを知っていれば「いいデザイン」ができるようになる?いいえ、それは違います。

目指すのは「存在感のないデザイン」です。

雑誌とかパンフレットとかで「いいデザインだなあ」とか考えながら見る人がどれだけいますか?「デザインの力で〇〇〇したい」というのは、はっきり言ってデザイナーの驕りです。主役はあくまでもコンテンツ。企画やコピーがよくて、写真やイラストが効果的に映えているような魅力的なコンテンツであれば、いいものはできる。その魅力を見る人にすんなり伝えるのがデザインの大きな役割なのです。電気でいえば伝導率をよくするようなイメージです(科学は苦手ですか?)。

制作のスタート地点として最も望ましいのは「存在感ゼロ」のデザインなのです。

 

もちろんお見せできません。

A4にして8ページ。私の30余年の集大成が「たったこれけ?」と思いますが、もちろんこれだけじゃないとも言えるし、いや煎じ詰めればこんなもんだろうとも言える。私の職分が企画のほうにシフトしていったので、また別のノウハウもあるのかもしれません。でもマニュアル化できるのはデザインくらいかな。

企画やコンテンツに関しては、「デザインがそれなりにできたから」シフトできたと思うのと同時にデザインに感謝しています。その思いと後輩への期待を込めてマニュアル作りに勤しんでいるというワケなのです。

私が会社に入ってからの知識の集大成なので残念ながらお見せできません。

でも、もしかしたらこういうマニュアルが各デザイン会社とかに存在するのかも。

だとしたら見てみたい気がしますね。

 

よかったら併せてどうぞ。

hitsuji360.hatenablog.com

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