消費されるタレント
そういえば最近見てないな、ミルクボーイ。なんかこなれた感じが好きだったんですけど。彼らの場合、バラエティでも十分につぶしが聞いたと思うのですが、いかんせんネタの破壊力が強すぎて、すべてそこに持っていく感じになってしまったのが仇になったかな?どんな話題も「〇〇やないか」…「じゃあ〇〇と違うか」というフォーマットにつなげるからワンパターンに見えちゃう。他に引き出しがあっても周りがそれを期待しちゃってるからなあ。そういう意味では東京エレキテルもそうなのか。
「芸」があるぶん消費されやすいのですね。なるほど、芸のないタレントのほうがずっとテレビに居続けてるのも頷けます。
消費されやすい職業
前にいらすとやさんの話を書きました。
露出が多いと消費されてしまう危険をはらんでいるけれど、いらすとやさんは安定してこれからやりたいことができるんじゃないか?という内容だったかと。
自分の生業でもあるデザイナーも他人事じゃありません。クライアントはいつも「斬新なもの出してよ」と気軽におっしゃいますが、ホントに思い切ったものを提出すると「なんか見たことないなあ」と。かといって定番のものは「なんかマンネリ…」と不評だったり。どっちやねんって。
そのあたり「ちょっと新しくする」匙加減がプロなんですけどね。
最近の音楽も
最近の音楽もなんか「消費されてる感」が否めないです。耳当たりのいい音を量産するのはさぞかし大変なんでしょうね。この感じ、前にも感じたなと「オレンジペコー」のCDを引っ張り出して聴いてみました。なんかすごく流行って、そのあと聴かなくなったので。でも、今聴いてもすごくよかったのです。本当に音楽が好きで楽しんで作っているアルバムでした。そういうのは伝わってきますね。
消費されてはいけないものもあるんだなあと思いました。「やわらかな夜」、最高です。よかったら聴いてみてください。