すごく基本的なことなんですが。
人は「大事にされること」に喜びを感じているなあって、あらためて思います。
自分がされればそれはうれしいし、人が大事にされている場面を見るのもなんだか嬉しい。そんなに難しいことじゃなくてもかまわなくて、電車で席を譲ってるとかね。ああ、これは案外難しいのかな。そう思った次の瞬間、「そうでもない」と思い直しました。
実は簡単なこと
私の仕事であるデザインも、言い換えれば「人を大事にする」ことだと思います。
わかりやすくインパクトのあるものを作るのはまあ当然として、そこにユーザーを大事にする気持ちを入れることでデザインはぐっと生きてくる。単なる印刷物や画面がコミュニケーションの媒体になる気がするのです。
それはクライアントに対しても同じで。打ち合わせのときとかにクライアントの商品についてちょっとだけ褒めたり、頼まれていないのに提案をしたり。ちょっとしたことでも、クライアントは「大事にされた」ことを感じ取ってくれます。
実は簡単なことなのですが、その割にはあまりされていないなあと周りを見渡して思う今日この頃なのです。
「大事にする」って何だろう?
まずは「興味を持つ」ことでしょうか。できれば「好きになる」ところまでいけるといいですね。ユーザーの場合は仮想の相手になるのでちょっとした想像力が必要になります。おじいちゃん・おばあちゃんが見た時にこの表現でだいじょうぶかな?とかね。これも「大事にしている気持ち」のひとつの発露です。
クライアントなら先ほどの先回りした提案とか、商品のキャッチコピーを勝手に考えてみたり。たとえ的外れだったとしても「大事にされた」気持ちは確実に残ります。
もっといえば、「メールできちんと状況報告する」だけでもその気持ちは伝わるはずです。これがすなわち「大事にする」ということなんだと考えています。
私もそんな対応をされればやはりうれしいし、されてうれしいことを人にもしたいなと。けっこう単純なんです。
仕事だけじゃない
家庭や職場、近所づきあいでも同じですね。「もっと大事にしなきゃ」って。
「鏡の法則」ではありませんが、人を大事にすればたぶん人から大事にされるようになります。
今までも多少は意識してきたつもりですが、さらに強めていきたいところです。これは今年の抱負のひとつでもあります。