デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

手ブレ防止カメラとコンビニの惣菜 ~バイアスはいたるところに~

思い込みってこわいもんですね。特にいろんなことが劇的に変わっている昨今では。

いや、今だけじゃないよ。時代はいつも劇的に変わっているのです。自分が接しているところが特に顕著に思えるだけ。

 

プロのカメラマンも使っていた

デザイナーという仕事上、カメラマンさんと仕事をすることがけっこうあります。カメラという機械が好きなのでつい「それってどんなカメラなんですか?」と聞いてしまう。もうさすがにフィルムカメラを使っている人はいませんね。よっぽどこだわった特殊な写真なら別かもしれませんが。

で、デジカメとなると私たち素人は「手ブレ防止」なる機能に頼ってしまうこともあるわけです。そんな話をしていたら「いや、私も使っていますよ。手ブレ防止」とおっしゃるじゃありませんか。ちょっと驚きました。

これは単なるイメージなんですけど、プロのカメラマンってピントをどれだけ微妙に調節するかが腕の見せ所みたいに思っていました。すると、

「いや、機械がやってくれるならまかせたいですよ。そのぶんの余力をロケーションの選定や他の作業に充てたいし」

「もちろん、マニュアルで撮るべきはそうします。そういう意味では選択肢が広がったということですね」

 

ごそっと3枚くらい目からウロコが落ちました。そうですよね。撮影もデジタル化が進み、レタッチやデータ管理の仕事が増えつつあるのは、近くで見ていて感じてはいましたが、すごく納得した次第です。

便利な機能を選んで使いこなすのも、これまたプロの仕事なんですね。

 

ノンアルコールビール

これも、なんとなくイメージで「本物よりも落ちる」と思っていました。

実際に飲んでみて、かなりいい線いっていて驚いたという話。といってもやはり本物ほど美味しくはありません。でもね、ビールと思うからがっかりなのであって、「これはこれ」と割り切ることで全く別の飲み物と考えることにしています。

「今は酔えない状態だけど、甘い飲み物は飲みたくない。でもお茶じゃちょっと物足りない」というときに有効に使えるのはうれしいし。まあ尺度は美味しさだけじゃないですからね。今はノンカロリーや体脂肪を減らすものもあります。

 

コンビニの総菜

お子さんを連れたお母さんがポテトサラダをスーパーで買っていたら、知らないオジサンに「自分で作ってやらんかい!」と怒られたという話がバズったらしいです。

まったく「知らんがな」ですね。このオジサン、絶対ポテトサラダを作ったことがないのでしょう。かなり面倒なんですよ、ポテサラ。

これも、最近はコンビニのものでもすごくクオリティが上がっています。ここに時間を割くのもいいのですが、もっと別の部分でお子さんにしてやれることもあるはず。

それを選ぶのは、お母さんなのだから「選択肢が広がった」ととらえればいいと思うのですね。

思い込み(バイアス)はいたるところにあります。

「こうしなくちゃイケナイ」とか「然るべきやり方は…」とか思うことはしょっちゅうですが、案外思い込みだったりすることも多いものです。

イメージにとらわれすぎて、大事なことを見失わないよう気を付けなければと思う今日この頃なのでした。