デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

痛みと付き合う50代 「痛みの基準」

ひとの痛みがわかる人になりたい。

そんなふうに思うのは、逆に言うと「痛み」というものがとてもわかりにくいものだから。

 

この本は新しい単位を規定したばかばかしくてシュールな「オモシロ本」です。

例えば豪華さを表した単位が「パイナポー」。これはカクテルにパイナップルが入ってる豪華さを基準にして制定しています。クルーザーを所有する豪華さは15000pnp(パイナポー)。ちょっと古いですが松井の送りバントなら30000pnpという感じです。

で、この本ができたきっかけが「痛み」の基準を作りたいと…。ちなみに単位は鼻毛を1本抜いたときの痛みで、1hng(はなげ)と表します。

冗談のようで、けっこう大事なことですよね。

病院にいったときに、「どのくらい痛いか」を伝えるのにもどかしく思ったことはないですか?症状によって痛みが違うし、人によっても感じ方が違います。熱や血圧、体重は測定できますが、痛みを測定する機器はありません。

現在、妻が更年期障害で非常につらいようなのですが、正直なところ私にはその本質がわかってあげられないのです。たぶん私の表情や態度にそれが出ていて「わかってもらえていない」という不満をぶつけられることがあります。お互いにとってあまりいいことじゃないですね。

女性特有の痛みとしては生理痛なんかもあります。これも男性にはわからない。

例えば受験の際に、女性はそのぶんのハンデを背負っているはずなんです。でも反映されていないのは痛みが共有できないから。セクハラやパワハラも同じような原理かもしれません。

「わからないからしょうがない」じゃなくて、痛みを感じている人に「思いやり」というものをもっと発動させないといかんと思うのですよ。私の反省も込めて。

痛みとつきあう

50代にさしかかって自分が痛みの当事者になることが増えました。

必ずどこかが痛かったり、直りが悪かったりでいやになることも多々あります。「なんでこんなにつらいんだ」と。

妻を診てくれた産業医の方が言うには「もう痛みに抗うことはやめなさい。それはつらいだけ」と。「痛みと付き合っていたら、そのうちに安定して何も感じなくなりますよ」ということです。なるほどねえ。妻もそれを聞いて少し考えを変えて、楽になったところもあるようです。

少しでも更年期障害に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

では。