デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

既視感とデザイン 自然が創り出したグラデーション

昨日の朝、いつものように駅のホームで電車を待っていたのです。

6時30分くらいかな。なんだか空がすごくきれいに見えて、思わず携帯でパシャリ。

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けっこういいでしょ。

我ながら「いい写真が撮れたなあ」と悦に入っていたのです。

デザイナーのいう「いい写真」は、もちろん絵としてのよさもあるのだけれど、材料として使いやすいということもあります。コピーを入れるスペースを確保したり、パンフレットの紙面の中でおさまりがいい写真だったり。

例えばこんな感じで文字を入れると…

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文庫本の表紙みたいになります。今ぱぱっと作ったので、あんまりいい出来じゃなくて恥ずかしいですが。

 

ちなみに携帯(iPhone)の待ち受けにもしてみました。

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やっぱ、アップルの文字の使い方は素直できれいだなあと思います。欧文はSan Francisco、和文ヒラギノかな?

 

で、既視感とデザイン

デザインをするときにグラデーションを使うのですが、ソフトで調整しているときに「あ、このグラデきれいだなあ」と息をのむ瞬間があります。

グラデーションというとエクセルのデフォルトで入っている虹色をイメージされる方もいるかと思いますが、デザイナーはあまり虹色を使いません。ハワイ関係の案件(あったかな)くらい。

赤→紫とか黄色→黄緑みたいに微妙な色加減で使うと、わりあい雰囲気のいいデザインができたりします。で、いろいろこだわって作っていると「あ、きれいだ」って瞬間が訪れる。これはなんだろうなと思っていたのですが、謎が解けました。

既視感なんですね。どこかで見た空の色だったり、紅葉の山々だったり、海の凪だったり。自然の創り出す造形や色合いは、知らない間に気持ちの奥底に潜んでいるのかもしれません。

結局、こういうものが心に響いたりするのでしょうね。(ま、蛍光色やどぎついピンクなんかも使いますが。)

 

こんなことに気付けるとは、なんてラッキーなんだろう。「早起きは三文の徳」なんていうけど、三文どころではありませんよ(三文がどれくらいかピンときていませんが)。あと、スマホって便利だね。気軽に撮れて、どんどんため込んでおける。

また、面白い写真が撮れたら載せてみようかな。