デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

たかがデザイン、されどデザイン

今日は私の仕事であるデザインについて書きたいと思います。

「デザインにはすごくパワーがあって、世の中を楽しく面白く住みやすくするんだ」

という理念のもとにデザインにいそしんでいるわけですが、一方で

「デザインなんかなくても世の中は成立する。他の要素のほうが大事なんじゃないか」と思うこともあります。

いつも、この二つを行ったり来たり。折り返し運転を続けている状態です。

 

「デザイン」とはなにか?

まずはここから書いたほうがわかりやすいと思います。

「デザインはきれいに飾ること」だと誤解されがちなのですが、もともとは「プラン」とか「設計」の概念に近い。

明確な目的があって、それを達成するための視覚的なアプローチが「デザイン」だと思っています。私の場合はグラフィックデザインなので、目的は「売る」とか「ブランドのイメージアップ」とか「業務効率を上げる」が多いです。アパレルやプロダクト、インテリアなど分野によって少しずつ違うのでしょうが、基本はこんなところかと。

デザインについては聞き伝えられた「心構え」があって、非常にわかりやすいのでここに書いておきたいと思います。

 

1. わかりにくいものをわかりやすくして

2. わかりやすくなったものを深く考えて

3. 深く考えたものを明るく表現して

4, 明るく表現したものをまじめに伝える

 

もしかしたらデザイン以外でも応用の利く教えかもしれませんね。

 

両方ともが真理です。

話をもどして「たかがデザイン・されどデザイン」。

これは一見矛盾して見えますが、どちらも正しい考えです。どちらも持っていないと続けられないということもあります。作業時間には限りがあるのでどこかで着地することを考え、作業を終わらせる。ある種の妥協も必要です。

でも、今回はそういった話とはまた違い‥。

 

「デザインの必要性」については多くの人が語っていますし、「デザインがなくなった世界」を想像すれば理解できるかと。

ここで言いたいのは「たかが」の解釈ですね。決して軽く見ていいということではなく、「歯車の一つとして機能しなさい」という意味です。

デザイナーというと(横文字職業ということもあり)華やかなイメージを持たれることがありますが、それはアウトプットを任されているからです。メディアに頻繁に出ているスターデザイナーもいますが、彼らも自分だけの力では功績をあげることはできません。

私たちは「売る」ためのデザインを考えますが、当然のことながら「いいもの」でなければ売れないし原価管理や流通、現場でのサービスなど多くの人がその商品に関わっています。それを考えると、謙虚な気持ちで自分のパートをこなさなくてはと思ってしまう毎日なのです。

 

少ない時間の中で書いたので、文章がうまくつながっていないなあ。読みにくかったらスミマセン。