デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

なぜ、結婚するのでしょうね?

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厚生労働省 平成28年度「婚姻に関する統計」

少々データが古いですが、このグラフが表す婚姻数と婚姻率の下落には深刻さを感じます。私事ですが、娘が結婚する運びとなり調べてみました。

当然、出生率にも影響を与えることなので憂慮すべきなのは間違いありません。

でもまあ「もっと結婚しろよ」と声高に叫んでも仕方ありません。

あ、よく見ると再婚件数は上がっているんですね。ここから読み取れることは?

 

初婚の人の結婚に対するハードルが上がっている

再婚の件数が上がっているのだから、結婚経験者は(離婚はしたものの)その良さは認めているのだとわかります。問題は未経験者が結婚の必要性に対して懐疑的になっているということでしょうか。確かに、ウチの娘もぼやいています。

「なんで結婚するんだろう」って。これはマリッジブルーなどではなく、素朴な疑問だと父は受け止めました。

「なぜ勉強するんだろう」「なぜ仕事しなくちゃいけないの」と並ぶような疑問ですね。明確に答えられる方みえますか?

 

結婚は面倒くさい?

結婚する以前は実家に住んでいるか一人暮らしというのがほとんどです。

実家暮らしは本当に便利。上げ膳据え膳、お風呂湧いてます、お金が自由に使えます。一人暮らしはちょっと寂しいし家賃のことがあるので一見結婚へ前向きになりやすいようですが、気ままさに味をしめてしまうと面倒になるのかもしれません。昨今そんなに不自由もないでしょうしね。

「結婚しない(できない)理由」は他にもあるとは思います。出会いが少なくなったり、ご縁がなかったり。でもマッチングアプリとかも出てきているので、全くマイナスばかりとは限らない。やはり「面倒」というのは大きな要因と考えられますね。

 

賢くなると結婚できない

結婚はコスパで考えると、採算が合いません。コストとはお金だけではなく気を使ったりやることが増えたりも含みます。これに対するメリットって?

冷静になるほど遠のくのが結婚なんですね。「考えている」うちはできないので、どこかで「えいやっ」っとやるしかないのです。ちょっと牧歌的な言い方になりますが、「好きだからこの人と一緒にいたい」以外に理由なんかないです。

別にいろいろな生き方があってもいいんです。

私はたまたまご縁があって結婚していますが、そうでない人生も悪くはないと思います。多様化を持ち出すまでもなく人それぞれの見識というものがあり、一概に言えないところが現代の特徴であり面白さでもあると思いますから。

ただ一つ言いたいのは、結婚には「自分を幸せにする」だけじゃない可能性が多いということ。

配偶者や子供ができると、自分はある意味メインステージから降りることになります。簡単に言うと主役じゃなくなる。

「人のために生きる」ということを別の喜びにとらえられるのなら、いいんじゃないですか?結婚。私は「それも悪くない」と思っています。