「ね」と「よね」について書かれた他のブロガーさんの記事を読んで、私も書いてみたくなりました。オリジナルと比べるとたいして含蓄のない意見ですが、ま、許してください。
「~ですね。」だと感想とか確認の意味が強いけど
「~ですよね。」だと同意を求める意味が含まれる。
うん。確かにそうですね。
今まで聞き逃していたけど、知らずに誘導されていることがありそうです。
「~ですよね?」
「あ、はい。ボクもそう思います。」
ほら、つい同意しちゃった。実際はそんな単純なものではないですが、話し上手な人はこのあたりの使い分けがうまいのでしょう。
~じゃないですか
電通のクリエイターの佐藤雅彦さんが毎日新聞のコラムに書いていた記事です。
若いアルバイトが自分の要求を通したいときの「~じゃないですか」という言い回しに驚いた話。撮影で使った外国の珍しいお菓子のパッケージが机に置いてあるのを見て、
「これ、余ったらもらっていいですか?
ほら私たち学生ってこういうレアものに弱いじゃないですか」
いや、知らないよ。とは言えず、
「いや、これは撮影用だから・・」
というのが精いっぱいだったと。
欲しいなら素直に「欲しいです」と言ってほしかったと書いています。
この「~じゃないですか」も奇妙な日本語ですね。実際にはそうじゃなくても、いかにも「そういう事実があるんですよ」というニュアンスを巧妙に出しています。さらに、自分の意見としていうのはなんだか恥ずかしいときに、便利な言葉でもあります。
便利だからといって多用すると、責任をとらない人と思われるのでご用心ですが。
~なんですね
これは比較的最近出てきた言い回しのような。社会人がうまく話をまとめたいときに使うイメージがあります。
「〇〇なんです。」だと断定しすぎで、
「〇〇なんですか?」だと自信なさすぎ。
そんなとき、「ここで必要となるのが、リンゴなんですね」
というふうに使います。自分の意見は通しつつ、相手の反応もうかがっているという実に大人な言い回しではないでしょうか。
ですよね~
これ、私けっこう使います。相手が話したあとで、自分にバトンが渡されたときに「ですよね~。ま、それは〇〇ということとも言えますね」
例え次に続くのが反論だったとしても、一度受け止めたというアピールになります。誰でも肯定されると悪い気はしないので余計な軋轢は生まれにくいかなと。もちろん、抜本的な解決にはなりません。
さいごに
ここまで書いてきてお気づきの方も見えると思いますが、文末の表現にちょっと気を使っている自分がいます。まあ気を付けるに越したことはないですが、「ブログは気楽に」をモットーに書いていきますよ。
田辺聖子さんや小川洋子さんのような美しい日本語が操れたらそれは素晴らしいとは思いますが、おこがましいですね。
他にもまだありそうです。ちょっと奇妙な日本語。
また思いついたときに書いてみたいと思います。
では。
よかったらあわせてどうぞ。