台風が上陸しているにもかかわらず、行ってきました、千葉県立美術館。
どうしても観たかったのです、100%Orange展覧会。
今回は写真がすごく多い記事になっていますので、閲覧のストレスを避けて解像度粗めです。ご容赦ください。
だって、100%Orangeの良さは言葉ではうまく言い表せないから。
まずは簡単に略歴を…。
100% ORANGE イラストレーター 及川賢治と竹内繭子の2人組。東京都在住。
イラストレーション、絵本、漫画、アニメーションなどを制作している。
私が彼らを知ったのは、PARCOのポスターとか新潮文庫「Yonda?」キャンペーン。
ですから、アーティストというよりも商業イラストレーターの要素が強いですね。
もう衝撃でした。こんな世界があるんだって。俺、これ大好きだって思いました。。
今でこそ似たようなタッチのイラストレーターはたくさんいますが、当時はかなり珍しかったし、「ヘタウマ」や絵本作家とも違っていたし。
勢いあまって、電話してしまいましたもの。仕事の依頼ですが。
すごく丁寧な対応でまた感動。「同業のクライアントを手掛けているから」という理由で撃沈したけど、でも話せてよかったあ。ほとんどアイドルですね。
では、話を美術館にもどして素晴らしい作品を見ていきましょう。
めっちゃキャッチーな広告たち
新潮文庫「Yonda?」キャンペーン
PARCOポスター
一見テキトーに描いてるように見えますが、純度が高くて計算されているイラストなんです。アートディレクターの手腕も素晴らしいけど、期待に応えるチカラがハンパないですね。グッズもかなりカワイイです。
雑誌の表紙やCDジャケットも目を引きます
思わず「これ、持ってる~」と声が出そうになりました。
雑誌の表紙は、とにかく目を向けさせることが大きな役割です。それがきちんとわかってるところがプロなんですね。
CDジャケットは、ミュージシャンのオーダーに合わせつつ「ちょっとずらした」提案もするそうです。
商品パッケージもこんなに
つい手に取って買いたくなります。すごい、イラストの力って。
コラボグッズも多数ありました
しかし、すごくいろんな仕事してるなあ。あらためてびっくり。
最後は、制作現場とラフを載せましょう。
これもファンにはたまらない展示でした。
まだ全然載せたりないのですが、そろそろおなか一杯になってきたと思いますのでこのへんで写真はおしまいに。
ご堪能いただけましたか?100%ORANGEの世界。
ふつう、イラストって描いた人のネガティブな部分や陰みたいなものが見えてしまうものなのです。
ところが、100%ORANGEに関しては全くそれがありません。どこまでもフラットでカラッとしてる。奇跡のようです。ここまで純粋なままで大人になれるものなのか?そう考えながらこの展示を見ていました。
彼らの場合、あまりストーリーやバックグラウンドを想定しないので、そのあたりに秘密があるのかもしれません。あくまでも機能を追い求めているからこその潔さやプレーンな感じがあるのでしょう。これは、ディックブルーナやサヴィニャックにもいえるけれど。
また、見る人に「考える余白」を与えているのも、大きな特徴といえます。
子供たちが実に楽しそうにこの作品たちを見ていましたから。