デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

うさぎ跳びはとんでもない練習法だった

今、何のプランも展望も終着点もないままにこの文章を書き始めました。

ただあるのは昨日テレビ(仰天ニュース)で見た「うさぎ跳びで骨折した高校生の話」だけ。

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簡単に概要を…。

40年くらい前にある高校の野球部でコーチが部員たちにうさぎ跳びを強要しました。

やる気の見られなかった部員に「お前ら、気合が足りない!気合を入れるためにうさぎ跳びでグラウンド20週だ」と。1週でもキツイものを20周したために部員のほぼ全員が疲労骨折や半月板損傷で歩くこともままならない状態になりました。これがきっかけとなり、当時の文部省や関係機関が調査。その後「うさぎ跳び」は学校教育や部活動から完全になくなりました。

この後のことは放映されていませんが、たぶん普通の生活ができなくなった人もみえたのだと推測します。

 

「うさぎ跳び」をご存じない方も見えるかと思います。昭和にすでに廃止されましたから。「アタックNo.1」や「巨人の星」のアニメでもおなじみの練習法で、私たちもやらされたものです。下記動画の0:40あたりで出てきます。


www.youtube.com

仰天ニュースでも言っていましたが、筋力トレーニングとしては甚だ疑問でリスクだけがあるシロモノです。

 

この他にも不条理なことはありました

よくわからない、指導者や先輩部員の「思いつき」の訓練。

私は剣道部だったのですが、正座を1時間やらされたり、平均台の上でつま先立ちで立たされたりと、スポーツ科学とはおよそ関係ないものがたくさんありました。

ストレッチャーズではありませんが、まさに「どこにも効かないエクササイズ」です。

 

余談ですが、私の中学校時代は全員頭を強制的に丸刈りにされました。手グシで指から髪が出たらアウト。守られないと体罰もあったと思います。もちろん現在はそんなことはなく、みなさん普通の髪型で登校しています。あれについての釈明や謝罪が一切ないのはどういうことなのでしょうね。

 

話を戻して…。

くだらない「思いつき」の最たるものは「水を飲んではいけない」です。

私の時代もそうでした。まさにハイリスク・ノーリターンのシャレにならない訓練方法です。すでに科学的に証明されて是正され、本当によかったと安堵しています。

これがどうやって考え出されて、全国に広まったのか?全くわからないということがすごく不気味ですね。

 

私が、ここから思ったこと

ずっと被害者目線で書いてきましたが、「根拠のない練習」は形を変えて私たちの周りにも存在するかもしれません。

今まで一所懸命遅刻しないでやってきた通勤や、元気な挨拶、お酒の席での作法、雑談のイロハ、プレゼンのノウハウ。細かいことを言えば、提案書の作り方さえちょっと前とは様変わりしています。コロナによるところが大なのは言うまでもありませんが、それだけとは限りません。

無駄なことに「骨が折れる」ようにならないよう気をつけねば。とうまくまとめてみました。