デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

ネイティブ以外の関西弁は怒られる?

最近、モデルの香里奈が「大阪王将」のテレビCMに出てるんですが、コテコテの関西弁(大阪弁)なのですね。あれ?香里奈って確か名古屋出身だったような。

あ、調べたらやっぱ名古屋でした。私も愛知出身なのでそんな気がしていたのです。

 

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関西人の目がコワイ

そう思うととたんに心配になるのが、関西人(特に大阪人)の目なんですよ。

彼らは自分たちの方言に、愛情やプライドや夢や希望やアンビシャスやらをたくさん持っておられますので、香里奈のこのしゃべりを許してくれるのか?真似されて「そんなんちゃうわ」、イラっとする関西芸人にいじめられるんじゃと心配になったのです。ちなみに愛知県はお昼の時間にあの吉本新喜劇を放映していますので、ある程度関西弁は聞き慣れています。でも、喋るとなると話は別。老婆心ながら香里奈さん大丈夫かな?と思ってしまいました。

 

真似できない関西弁

私は愛知と東京で勤務してきましたが、関西圏では働いていません。出張で月1回通っていたくらいです。それでも、関西弁ってクセが強いというか感染力が強いので、関西人の方と話していて思わず「それっぽい」イントネーションになってしまうことがあります。そんな時、「あ、今ちょっと嫌な感じしたかな?」と敏感になってしまう。

真似するつもりはないけど、しようと思っても簡単に真似できませんね。

それは、朝ドラで愛知県の名古屋弁三河弁が使われるときに感じる違和感を思うとわかりやすいかも。ちょっとしたイントネーションが違うんです。

余談ですが、私の同僚で大阪に転勤になった人がいますが、堂々とした関西弁を話す岐阜県民です。彼の度胸には恐れ入ります。

 

おもしろくない大阪人もいる

関西出身の芸能人で関西弁を話さない人もいますよね。槇原敬之とか芦田愛菜とか夏目三久(これはアナウンサーか)とかね。こういう人たちは「面白さ」や「明るさ」を売りにしていないような気がします。郷里に愛着がないわけではなくて、仕事をする上で必要がないというか「キャラにとってよけいな情報」が増えるのを避けているのでしょう。

以前、ナイツの塙さん(浅草を拠点に活動する関東芸人の代表格)の本を読んだのですが、関西はお笑いのメジャーリーグなんだそうです。

 

 

あのテンポと互角に戦うのは、そうとうな鍛錬と度胸とアイデアがないと無理だと。そういう意味で関西弁には他の地方の方言にはない特性がありそうですね。

で、大阪でいろんな方にお目にかかると、面白い方も多いのですが「そうでない方」も同じくらい見えます。すごく真面目で冗談も言わない方。まあ、関西独特の味みたいなものはあって私はそれも好きなんですが。

思い込みで「関西人=おもろい」と考えるのは早計です。リズム感のない黒人がいるように。

 

関西のデザイナー(スタッフ)に聞いた話

大阪芸大出身のスタッフがおりまして、彼女は和歌山出身ですがすごくきれいな関西弁を操ります。関係ないけどデッサンがめちゃうまい人なんです。

彼女の話を聞くのが好きで、そのうちに関西弁に対する怖さが払拭されたような気がします。

 

関西人はダジャレが嫌いなのに、その割には店の名前にダジャレが多いとか。

「~してはる」というのは敬語のようだけど、単なる口癖のようなもので、猫にも使うんですとか。

 

でも、会話の中にボケや笑いを求めるのは「やっぱ関西人やなあ」と感じることも。

前に東京の友達と話していたときのこと。

 

友達「それでね、ランチに行ったの。トマトのパスタを食べたの~。」

彼女「…」

それがどないしたん。次の展開を待っていたのに(虫が入っていたとか、パスタが全部つながっていたとか)何もないんですよ。なかったら作れっちゅうんですよ。

 

そうなんですね~。なかなかハードルが高そうだな。

 

さいごに

テレビを見ていて、ふと思ったことをつらつらと書いてみました。

でも、愛の告白とかするときに関西弁っていいですよね。「すっきやねん」ってなんか言いやすくて。若い時分はちょっとうらやましかったことを思い出しました。