デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

結婚30周年を前に思う

結婚30周年を前に思うことがあります。

考えようによっては、「結婚」ほど不自然なことはありません。

赤の他人と一緒に暮らす、まったく知らない親戚が一気に増える、というような「未知の体験」の感慨は結婚生活も落ち着いてきた頃にふと気づくものです。

婚前にどれくらい付き合ったかにもよるとは思いますが、私の場合は結婚して1年くらいで子どももできましたし、客観的にみることができたのはずいぶん後のことでした。

ちなみに子どもは今、20代の後半に差し掛かっています。

 

愚痴の椅子

この言葉は私が考えました。家庭の中で「愚痴の椅子」は一つしかありません。

そこに座れるのはたった一人。その人が愚痴を言っている間は、他の人は聞き役にまわるしかないのです。体調不良によるつらさや痛みも同じです。

それはルールではなく、「みんながそこに座ったら家庭が成立しなくなる」という生活の知恵からきたものでした。家庭を持っている方であれば、たぶんわかっていただける感覚だと思います。

 我が家の場合は、「愚痴の椅子」に座る回数も時間も妻が多いです。それは女性だからであり、話す頻度が私や子どもより高いせいであり、最近では更年期障害によるものだと思います。ここで彼女のフォローをするならば、共稼ぎで家事もきっちりこなす自負心や几帳面さも大きな要因ですね。本当によくやってくれていると思います。

 

自分の機嫌は自分でとる

もちろん私が「愚痴の椅子」に座ることも。ここに座っている間は、聞いてもらっている満足感と多少の後ろめたさがあります。それも「立場変われば…」なので、人が愚痴を言っている間はなるべく気持ちよく心が解放できるようにしてあげたい。

そして、男性で比較的体の丈夫な私は椅子を妻や子供に譲っていきたいと思います。

自分の機嫌は自分でとる。これができないために、職場や友人間やその他のコミュニティがうまく回らない場面は多いですよね。

自戒の念も込めて「自分の機嫌は自分でとる」を実践していきたいものです。

 

許すチカラ

同名タイトルの書籍がありますが、まだ読んでいません。今度購入して読んでみたいと思います。これは身に付けたいものですが、一朝一夕には難しいことなのでしょうね。

逆説的な物言いになりますが、人を許すにはまず自分を許してやらないといけないんじゃないかな。先ほどの妻の自負心もそうですが、あまりにも自分にストイックになると人に向ける目も厳しくなりそうです。

「人を許せる」ことで人は自分のポテンシャルを充分に引き出せると、家庭を持って理解しました。

 

さいごに

ときには、自分にご褒美を。ダイエットしていても、たまにはラーメン食べたっていいじゃないですか。部屋が多少散らかっていても気にしない。愚痴だって、聞いてもらえるうちはこぼせばいい。

長い人生ですから余裕をもって生きたいものですね。

せっかく結婚して家庭も持てたのですから、自分と家族を許しながら楽しんで持続させていきたいと思います。