デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

好きなアイス(ロッテシェーキ)について

今週のお題「好きなアイス」

 

私の生まれたのは愛知県の片田舎。「日本のデンマーク」というキャッチフレーズを掲げるくらい、田畑が延々と広がる見晴らしのいいド田舎です。

そんな田舎にも町はあります。駅周辺のちょっと栄えているところを便宜上「町」と呼んでいました。

 

西暦1980年、そこに突如現れた外食施設。それが、ああそれが、泣く子もにっこりの「ロッテリア」です。中学生だった私は、友人と「ロッテリア行った?」という会話を何度したことか。

 

しかも、開店からしばらくはメニューが詳細に書かれた、写真もいっぱい載っている「メニュー下敷き」がもらえたのです!まあ舞い上がりましたね。私だけじゃなく愛知県の片田舎全体を巻き込んだ、一大イベントになったものです。

 

私と友人はある日曜日にそのロッテリアに乗り込みました。

母親にお小遣いをもらい、「ロッテリアに行ってくるから」と言い残して自転車で駅前のロッテリアへGO!

緊張しながら(お互いに緊張を悟られないよう)注文をしたことを今も覚えています。

その時、チーズバーガーと一緒に頼んだのが、これまた噂の「シェーキ」という代物です。なんでも「めっちゃおいしくて、アイスみたいだけどストローで吸うんだ」ということ。なんだか、よくわからんけど「これは頼まねばなるまい」と中学生のいがぐり頭の中で考えました。

 

チーズバーガーも死ぬほど美味しかったんですが、シェーキのおいしさ、インパクトに完全にやられました。ドロドロした半液状のアイスを、友人と目を合わせながら夢中で吸ったものです。

しばらくして友人の顔が赤みを帯びてきました。そう、彼は「息継ぎ」を忘れていたのです。

「ふ~」と一息ついて、ひとしきり感想を言い合ったのもいい思い出ですね。

「俺、このシェーキ、一生なくならないかと思った」という友人の感想は今でも忘れることができません。

 

しばらく飲んでいないなあ、シェーキ。タピオカなんちゃらが世間を騒がせている昨今、あまり人気がないのでしょうか。こんど頼んでみようかな。