デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

泣きたいときに観たいCM

CMを「観る」ということ自体、ちょっと変わった人かもしれません。私。

 

デザイナーという仕事柄、テレビCMとか交通広告、雑誌広告、ポスターなんかを「鑑賞」してしまうところがあります。他の職業の方にはわかりづらいかもしれませんが、難しいことはあまり考えず気軽に読んでいただければ幸いです。意外とこういうものの裏側や作る人の想いを知るのも面白いものですよ。

 

で、私のお気に入り&泣けるCMをご紹介します。連休で「ヒマだよ~」という人はぜひ心の洗濯に使ってください。

 


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もう、ズルいですよ。ううっ。年頃の娘がいる私は涙腺崩壊です。

今日ご紹介するCMすべて東京ガスですが、うまいんです。

この「お父さんのチャーハン」も、押しつけがましくなくて、でも泣かせるツボは押さえてる。それでいて、商品である「ガス」の特徴をこれでもかと心にインプットするんです。

「ガス」の特徴、それは暖かさ。

 考えてみてください。このCMをオール電化のIHで作っていたら…。こんな暖かいドラマにはならないし、だいいちチャーハンがこんなにおいしそうにならないでしょう。

「家族の絆」の近くにあるのは、炎の出るガスでなくてはなりません。

 

ええい。いつまでも泣いてるわけにはいかない。次です。


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どわー。また泣いてしまった。自分、こんなに泣き上戸だっけ?お母さんバージョンなのに。ずずっ。

 

これも暖かさを醸し出すために「チャーハン」と同じテイストにしています。

それに、いつも台所に立つお母さんにフォーカスして、その大変さを労っています。こういった影の功労者にうまく光を当てているんですね。

 

ガスって一度引けばそれで安泰というものでもなく、対電化という抵抗勢力からお客を守らないといけない。新築もぜひガスにして欲しい。

そんなとき、キッチンの決定権を持つのはお母さんなのです。(最近はクルマもお母さんがお決めになる家庭が多いそうですが)

 

ちょっとブログ全体にぬかみそのニオイが立ち込めてきましたので、趣の違うものを最後に。


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あまりにリアルで残酷なので放送中止になったCMです。

確かに、見ていてツライ気持ちになりますが、それだけでしょうか?安易にハッピーエンドにしないことで、最後の一コマに希望の光が差したように見えたのは私だけ?

地味ですが、ここでも「ガスで作った料理」は主人公や両親の心を映す「小道具」になっています。

 

というわけで、泣けるCM3本立て。いかがだったでしょうか。