デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

学習塾とその所在地の関係について

「年収を上げたい人は、SAPIXの近くに住め!」というブログを拝読しました。

 

学習塾の講師をされているということで、「なるほど、おもしろいことを言われるなあ」と感心しました。

 

SAPIXの場合「お金持ちが住んでいるエリア」にのみ開校しているそうで、ビジネスの効率を考えればそれほど不思議でもありません。そこに住めば、賃金も上がるという説も説得力があります。

確かに、コンビニのバイトでも地方なら800円のところが東京なら1200円。

厚労省の発表した地域別最低賃金を見ても明らかです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

 

さらに山手線の内側のエリアに行けばその傾向は高まるはずで、お金持ちのエリアは賃金の高いエリアと言えそうです。

 

一方、「賃金は高いが地価も高い」とも言えるわけで、収支のバランスをみればやはり仕事の内容も無視できないものと思います(地価は当然、いろんなコストに影響しますから)。

 

そして、さらに注目すべきと思ったのが「民度」です。

卵と鶏ではありませんが、ある説が浮かびました。

「お金持ちのエリアに学習塾を作る」ことは現役講師がおっしゃっているので間違いありません。そのもう一方で「教育にお金をかける意識の高い家庭がお金持ちになる」ともいえそうな気がします。

ドラゴン桜」でも「東大卒の生涯賃金は時給4000円の価値がある」と言ってましたし。

ま、高収入者の生活を間近で見るだけでも、自分に暗示をかける効果はありそうです。

 

私が住んでいる葛西は、お世辞にも民度が高いとは言えません。

それでも高収入者は存在します。「教育の質」という意味でSAPIXがあるような意識の高い町に後れをとっている感覚はありますが。

町の持つポテンシャルって、やはり大事だと思ってしまいます。

 

私は学習塾について詳しくない門外漢ですので、SAPIXの特色や経営方針はよくわかりません。そして高収入者でもありません。

 

しかし、このブログは大変興味深く読ませていただきました。

エンリコ・モレッティ 『年収は「住むところ」で決まる』(プレジデント社)

も機会があれば読んでみたいなと思います。