デザイナー羊男の毎日

日常の「気づき」のおはなし。ごゆっくりどうぞ。

いいぞ!ハラミちゃん

 


先週、テレビでシューイチを見ていたんです。

いつも通りにいろんなコーナーが進行し、最後くらいに特定の芸能人や文化人、スポーツ選手をお呼びして(リモートのためモニタによる出演多し)、10個くらいの質問をぶつけるコーナーに。

 

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今週はハラミちゃんか~。個人的にファンなんですよね。そんなに美人じゃないけど、あの笑顔がたまらない。「笑顔ってパワーだ」と思わせてくれるんです。もちろん、あのピアノの腕があるから、あの笑顔になれるのだろうけど。うん、きっとそう。

 

もともと芸大のピアノ科で、挫折とかあって一般の会社に入って、それでもピアノが忘れられずストリートで道行く人に聞かせていたのが、ユーチューブとかでバズったというストーリー(確か)。ここにも物語があって、ベタだけど私好みです。

まあ、プロのコンサートピアニストになるなんて日本中のピアニストの中でもほんの一握りなので、きっとピアノの周りにはいろんな物語があるのでしょう。

 

で、シューイチです。

絶対音感(この話題みんな好き)がすごいっていうところで、MCの中山秀征が机をペンでたたいて「この音の音階は?」って聞き始めました。これってテレビ的にはそこそこ盛り上がるシーンなので、中山ひでちゃんも気をきかせて入れたんだと思います。

「おお、すごい!さすがハラミちゃん」ってね。

 

でも、ハラミちゃんは応じなかったんです。「それは単なる音で、音楽ではないんです」って、にっこり、ちょっとだけ困ったふうに。

 

「あ、そうなのね…。ごめん」ひでちゃんはすぐ引き下がりました。知らなかったとはいえ、失礼なことをしたと反省したんじゃないかな。

 

このハラミちゃんの言動には溜飲が下がる思いでした。

テレビの演者も、見ている視聴者も、「その場の空気」を読んで予定調和がうまく流れるように気を使っています。たぶん無意識に。

これは知らないうちにテレビに教育されてしまったんじゃないかと感じたわけです。

 

「いいぞ!ハラミちゃん」心の中で私はつぶやきました。

 

最近、バラエティなんかで「CMくるかもね!」みたいな発言が多くて、しまいには本当のCMで「CMくるかもね!」が出たときには、ちょっと辟易しました。

視聴者が「うん。来るといいね」と思うとでも?

 

わたしたちには関係ないでショ!知らないよ、そんなこと。